クロスメディアグループでは、「StepUp」という評価制度があります。
評価項目は、①収益貢献(KGI、KPI)、②行動目標(CSQC:カスタマーオリエンテーション、スピード、クオリティ、クリエイティビティ)、③マネジメント(リーダーシップ、チームワーク、経営理念、リクルーティング・リテンション)という3つの大きな項目と10の具体的な項目で構成しています。
私は、会社員の頃から経営者である現在まで、人に評価されたくないし、人を評価したくもないというのが本音ですが、ある程度の規模の会社となると、評価なしには上手く経営はできません。
そういうこともあり、「評価」という言葉ではなく「StepUp」という名称にして、半年毎に行うStepUp面談をスタッフの成長へのフィードバックと作戦会議の場にしています。
人を評価するというのは大変なことですが、評価制度をもとに、スタッフに対して期待する成果や行動を明確に伝えることができますし、評価基準が確かであれば、組織内の判断が公正であることが理解され、スタッフから信頼を得られます。
また、評価結果をもとに昇給や昇進などを行い、スタッフの意欲やモチベーションを高めることができます。
スタッフのスキルや能力のギャップを明確に認識し、研修や教育を行うことでスキルアップを図ることができますし、組織全体の業績や生産性を向上させることが期待できます。
評価のプロセスは上司と部下の間のコミュニケーションを促進し、双方の期待や課題に対する理解を深めることができるし、スタッフの能力や適性に合わせて、最も適したポジションや役職に配置することができます。
組織の拡大とともに仕方がない思いで導入をした評価制度ですが、今では組織全体の成果を向上させるための有効なツールとなっています。
評価制度は、人間主義的経営を行う上でのOS(オペレーション・システム)となるもので、つくることだけではなく運用することも難しいです。そのため、難解で複雑なものにならないよう、自社に合ったシンプルなものをつくり、運用していくことをお勧めします。
クロスメディアグループ 代表 小早川幸一郎
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