出版社の持つ可能性とは
ドイツの文化都市フランクフルトで開催される「フランクフルトブックフェア」は、今回で78回目を迎えた世界最大規模のブックフェアとなっています(2023年は、10月18日~22日に開催)。今回クロスメディア・パブリッシングは現地に赴き、出展しました。日本発のビジネス書や実用書のコンテンツを各国を代表する出版社に紹介しま した。また、世界中から集まった4,000以上の出展者と、グローバルに広がるコンテンツをどうつくれば良いか、またどのように協力関係を築けるかについて、具体的な議論を行いました。
デジタル技術・インターネットの発展にともない、出版業界は「斜陽産業」という捉え方がされることもあります。しかし、出版社を「書籍という紙媒体を扱うビジネス」という見方ではなく、「多様なコンテンツを編集する情報ビジネス」だと捉えれば、その可能性は依然として大きいということが、来場した多くのエージェントたちの見解に垣間見られるのが実情です。
誰もが情報発信でき、情報が多産される現代社会で、人々は信頼性のあるコンテンツを求めています。出版社は、情報を収集、整理、伝達し、新たな知識を生み出すプロセスにおいて、高い専門知識と編集力を持っています。良質で信頼性の高いコンテンツを多く発信することで、出版社は「メディア」としての役割を果たすことができる。今回のイベントは、その可能性を再認識できるものになりました。
文化や立場を超えたコンテンツ発信を
出版業界における世界最大規模のイベントのひとつであるフランクフルトブックフェア。今年度の開催にも、世界中から出版社やエージェント、作家などのプロフェッショナルが集まりました。公式WEBサイトによると、昨年比で訪問者が約20%増加し、130か国から約105,000人が訪問したとのことです。
会場では、書籍の販売、展示会、ライセンスを巡る商談が行われ、出版社が取り扱う情報の多様性が表現されていました。また、出版業界のトレンドなど、参加者同士の情報交換が行われ、国境を超えた新たなコラボレーションの話題で持ち切りとなっていました。
私たちクロスメディア・パブリッシングも、日本発のコンテンツをグローバルに発信していくためのパートナーシップを強めることが叶い、「日本発世界」の展開の足掛かりをつくることになりました。米国先行発売の書籍の発刊とプロモーションに向けて、米国の出版エージェントと協力関係を築くことができました。
今回の出展を通じて、出版社は国境を越えてさまざまな文化や立場に向けた発信ができること、また世界の出版社とのコラボレーションによるコンテンツの創出は、知識社会の継続的な発展に大きく貢献することができることを確信しました。今後、クロスメディア・パブリッシングは世界に向けたコンテンツの発信地になれるよう、海外出版にもより一層の力を注いでいきます。
*Podcast番組「編集者で経営者」第2回*
現地を訪れた代表の小早川が、ブックフェアの様子や今回の出展を通して気づいたことを語っています。
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