こんにちは。大森です。

すっかり年末ですね。1年があっという間で、予算作成と決算を毎月やっているような気がします。

今回は「AI」について考えていることをお話したいと思いますが、先日(2025年11月22日)の日経新聞で以下の記事が出ていました。

 

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日経新聞の調査によると、就職活動中の大学生の4割が生成AIの普及を見越して志望職種を変えたそうです。

その中でも総務が2位、経理財務が4位、8位に人事労務が入っています。実際にどうなるか?は別として、就活の学生のイメージとしてこのようなイメージを持たれていることは事実なので、バックオフィスで働く身としては、なかなか刺激的な結果です。

実際AIの普及によって、特にこの1~2年は私の仕事の仕方も大きく変わりました。例えば、

・会計や税務で、Webや本で調べてもわかりにくいことを先生に質問
・契約書の問い合わせがあった際のリーガル相談
・社内で導入するシステム検討をする際の調査

こういったことを「まずはAIに相談」という仕事の流れがすっかり定着しました。
仕事の生産性が大きく上がったと言っても過言ではありません。(何より先生方の負担も減ったのではないでしょうか 笑)

では具体的に実務はどうなったかというと、実はそこまで大きくは変わっておらず、「人が主体」であることは何ら変わっておりません。ただ上記のように、業務の効率や質が上がったことは間違いありません。

おそらく今後10年はこの構図は変わらないと思います。例えば、

・仕訳をAIが行う
・銀行への振り込みをAIが行う
・契約書の取り交わしをAIが行う

といったことは物理的には可能かもしれません。

しかし、AIには「責任」や「決定権」がありません。

責任がないので振り込みミスを犯しても、損害賠償をしてくれるわけではありませんし、仕訳内容が合っているかどうか会社の背景もわからないので正しい「決定」(承認)をすることはできません。そもそも能動的に動いてくれないので、指示もしなくてはなりません。

つまりAIに任せても、人が介在することはなくならないと思っています。

では空いた時間がどうなるかというと、結局社会全体のスピードが上がるので、今までやりたかったけどできなかったことや新たに発生する課題に対応する流れになると思います。人は増やさずに、さばける仕事の量が増えるというイメージでしょうか。

もちろん10年後には仕事がなくなる(?)可能性も否定しませんが、そうなったときはバックオフィスだけではなく社会全体が大きく変わるのではないかと思います。

「人にしかできないこと」は何か、を常に考えながら組織設計を進めていきたいと思います。

ちなみに弊社刊行の『機能拡張』(坂田幸樹著・クロスメディア・パブリッシング)を読んでいただくとより理解が深まると思います(笑)!


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