こんにちは。大森です。
弊社の経理メンバーは、全員日商簿記の資格を取得しています。
(私は今年ようやく取りました…)
世の中の資格は数あれど、私は「簿記」は持っていて損することのない資格の一つだと胸を張って言えます。仕事で役立つことはもちろん、特に経営幹部層は簿記3級の知識がないと、財務諸表を正確に理解することが難しいと感じます。
一方で、もう少しライトに、簿記の知識があると日常生活でも役に立つことが多いです。その中で、私が実体験として感じたメリットをあげたいと思います。
①身の回りのサービスのお金の流れが理解できる
今までふと疑問に思っていたお金の流れが「そういうことだったんだ」と理解できるようになります。
例えば、私がよく行くマッサージ屋さんはプリペイド方式で、3万円とか5万円といったまとまったお金を先にチャージすると割引率が高くなります。
なのでチャージがなくなりそうになったらまた3万円を支払うのですが、ふとお店の側に立った時に「このチャージした3万円っていつ売上計上してるんだろう?」と疑問に思ってました。
チャージしたときに売上を計上したら、マッサージをしていないのに売上が立つのも変だなとか、もし返金することがあったら売上が減ってしまうのだろうか、と考えていました。
ただ簿記を勉強して、「前受金」という科目があることを知ったら、「なるほど、いったん受け取った現金を前受金として立てて、その後はサービス提供する度に売上を立てるんだ」ということがわかりました。
このように身近な商売の仕組みがわかることがメリットの一つです。
②株を売買するときの参考になる
株をやっている人限定ですが、株を売買するときの見方が広がります。損益計算書や貸借対照表の仕組みがわかると、売上、費用、利益の仕組みやPBRやPERといった株特有の指標の意味まで、理解がスムーズになります。
私はこれまで、チャートの動きを見て株の買い時を判断することが多かったですが、簿記を学んでからは決算データを見ることへのアレルギーが少なくなって、ちゃんと数字も見るようになりました。
もちろん株の買い方は千差万別で正解はないですが、選ぶための選択肢が広がることは間違いないです。
③家計の見方が変わる
ちょっとマニアックなのですが、私は毎年年末に家の決算書を作っています。
とはいえかなりざっくりとした代物で、家のローンは負債で車は資産、といった最低限のことはしている程度でした。
ただ「車は買った時の値段(簿価)ではなく定額法で減価償却しなくちゃな」とか「年末にクレジットカードで買い込んだ物は支払が来年だから計上しないのではなく未払金であげないと」とか厳密に考えるようになりました。
もちろん、会社ではないのでこんなに細かくやっても誰も喜ばないのでやりませんが(笑)、本質を理解した上で作るのと作らないのとでは捉え方も違うなと思いました。
おまけ:勉強を通じて記憶と理解の仕方が身につく
ということで、簿記がわかるといろいろなメリットがあります。
あとおまけ的なメリットとしては、社会人になると「勉強」をする機会が一気に減ってしまうのですが、久しぶりに勉強をすると受験の頃の「記憶の仕方」や「理解のプロセス」を思い出すことができて、これが仕事に間接的にプラスの影響を及ぼすと思いました。
私は40代後半で、正直学生時代のような記憶力はありませんが、この勉強の方法というのは全く変わらず、今も生かせるなというのが再発見でした。
人は何歳になっても成長できますよ!
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