会議は組織を正しく進めるための仕事として欠かせませんが、多ければ多いほど良いわけではありません。
私は経営者であると同時に現場のプレイヤーでもありますから、同規模の会社の社長と比べても会議は少なめに設定しています。私が現場に出て、社内外とのコミュニケーションに時間を使った方が、会社やスタッフにとって良いと考えているからです。
定例の部門会議は「報連相」の場に徹し、意思決定や情報共有を迅速かつ簡潔に行います。
一方、本気で議論したいテーマは、少人数のミーティングや雑談の延長線上で扱うほうが議論が深まると実感しています。
会議は議題そのものも重要ですが、同じくらい参加者一人ひとりの当事者意識が重要です。
まだ発言する自信はないけれど、このテーマを自分事として捉えたい。という気持ちがある人なら、立場を気にせずぜひ参加してもらいたいですし、反対に、興味や準備がないまま場当たり的な発言や評論家的な批評を繰り返すのなら、参加している意味がないので欠席してもらいたいです。
結局、会議をどう活かすかは会社ではなく自分次第です。会議が多いと不満を漏らす人は、会議が少なくなれば「情報が不足している」と別の不満を口にするでしょう。
優秀な人ほど、会議を自分のメリットにつなげる場所と考え、上手く使っています。会議を自身の生産的かつ創造的なものにするのは、自分自身の考え次第と思ってもらいたいです。
クロスメディアグループ代表取締役 小早川幸一郎