広報の濱中です。この2か月で、大きな変化がありました。
私は2020年12月の入社以来、4年間ずっと「ひとり広報」として活動してきました。それが昨年末にふたり体制となり、そして今月からついに3名のチームになりました。瞬く間に仲間が増え、幸せな気持ちを味わいつつも、正直まだ頭が追いついていません(笑)。
私を含めて3人とも広報は初心者。でも、それぞれがクロスメディアの可能性に共感し、クロスメディアらしい発信を考えながら、「進化型の広報」を一緒に実現したいと願っている仲間です。
それぞれの強みも異なります。コーディングやデザインができ、私が苦手とするプロジェクト管理もサッとこなしてくれるアリス。そして、元アナウンサーの経験を持ち、動画や音声での発信を支えてくれる美寿々。私ひとりでは補えなかった部分が、彼女らの力でどんどん強化されていく。そんな感覚を早くも感じています。
「3人になってどうですか?」
最近はそんな質問をよくいただきますが、変わったことはもちろん、変わらないこともあります。
自分でも意外ですが、「ひとり広報マインド」はまったく変わらず持ち続けています。むしろチームになってからのほうが「ひとり広報マインド」を“強烈”に持つ必要性を感じています。
広報は、会社の成長やブランド価値をコツコツと形にしていく仕事。人数の多さだけが広報の力を決めるわけではないと、改めて実感しています。むしろ、人数が増えたからこそ、「ひとり広報マインド」をしっかり持つことが必要だと気づきました。広報としての姿勢や仕事の進め方において、「ひとり広報」であり続けようと思っています。
チームになっても「ひとり広報マインド」は求められる
私がこれからも大事にしたいことは次の5つです。
① 経営者の分身としての意識
企業の発信内容や方向性を経営者とともに考え、伝えていくのが広報の役割。特に「ひとり広報」の場合は、フットワーク軽く経営者に寄り添いながら思考を理解し、代弁者として発信できる力が求められます。社内外のコミュニケーションにおいても常に経営の視点を持ち(もちろん簡単なことではありませんが)、的確な言葉で伝えることは、チーム体制になっても変わらないように思います。むしろ、一番大切にすべきことだと自分に言い聞かせています。
② 「孤独」を大切にする
チームになっても、自分自身で考え、決断し、行動するスタンスは変えたらいけないと思っています。他のメンバーと意見を交わしながらも、「自分の考えはどうか?」と常に問い続けること。ひとりで背負う必要はないけれど、「自分はどうしたいか?」という意思を持ち続けることが、広報としての軸を強くすると思っています。
③ 個として意思を持つ
広報は裏方の仕事に見られがちですが、「ひとり広報」は企業の「顔」としての役割も担います。単なる会社や経営者の代弁者ではなく、個としての意思を持ち、そのうえで会社の思想や価値観に共感する。それを言語化し、社内外へ伝えていく存在であるべきだと私は考えます。顔出しして発信することは、覚悟と責任感の表明でもあると思っています。広報担当者自身がブランドの一部となり、発信することで企業の信頼度を高める。この「シンカケイコウホウ」の連載も、そのような役割を果たしていると考えています。
④ 自分の感覚で情報を集める
会社にとって必要な情報を、「ひとり広報」が自らの視点で取りに行くことが重要です。誰かと意見を合わせるのではなく、自分なりのアンテナを張り、世の中の流れや業界のトレンド、自社の強みや課題を察知する。会社のために必要な情報は、必ずしも全員が同じとは限りません。だからこそ、ひとり広報として独自の視点を持ち、情報を持ち帰ることが価値になると考えています。
⑤ チームメンバーは「プロジェクトメンバー」
「ひとり広報」でやってきたからこそ、プロジェクトを進めるときに誰に対しても対等に接する意識が身につきました。そして、今チームができたからこそ、その姿勢をそのままチームメンバーにも向ける必要があると思っています。チームメンバーを「部下」や「サポーター」とは考えず、それぞれの強みを持ったプロジェクトメンバーとしてリスペクトし、対等な立場で意見を交わすこと。その姿勢が、メンバー自身の自信と主体性を育て、強いチームへとつながると考えています。
少なくとも、この5つはこれからも持ち続けたいと思っていることです。
チームになって良かったこと
ちなみに、ふたり広報になったときは、本当に嬉しくて、前日はなかなか寝付けないくらいでした(笑)。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、「ついにこの日が来たんだ」と思いました。ひとり広報の4年間は、ひとりが当たり前だったので、そこに対して不満や不安、寂しさなどは感じていなかったのですが、仲間が欲しいという気持ちはずっとありました。最近は毎日、同じ広報という仕事に打ち込む仲間の存在を感じ、幸せな気持ちを味わっています。
チームになって一番良かったことは、考えが整理されるようになったことかもしれません。ひとりだとモヤモヤと頭の中にしまい込んでいたことが、話すことでクリアになったり、別の視点からの気づきをもらえたりする。何より「完璧にやらなくていい」と思えるようになったのが大きな変化でした。ひとりだとある程度全部それなりにできる必要があります。自分の得意なことに集中できる環境があることで、アウトプットの質も上がると実感しています。
一方で、チームになったからこそのプレッシャーもあります。これまでは「自分が動けば何とかなる」と思っていたのが、今は「チームとして成果を出さなければならない」という意識に変わりました。自分の考えを共有し、方向性を揃えることの大切さを改めて痛感しています。言語化が足りなければ、メンバーは迷ってしまうし、逆に細かく指示しすぎると主体性を奪ってしまう。バランスについては、まだ手探りの部分もあります。
そして、自分がチームのリーダーとしてどうあるべきかも考えさせられました。私はリーダーっぽいリーダーではおそらくないので(笑)、頼るべきところは遠慮なく頼りつつ、軸を持って進めること。これまで以上に自分自身のスタンスを問われる場面が増えています。仲間を焦がさない程度に、情熱は大事にしたいなと思っています。
最近感じるのは、結局、仕事において人数と成果は関係ないんじゃないか、ということ。大切なのは、それぞれの個性が生かされるチームであることです。「シンカケイコウホウ」を実現するために、これからもメンバーの力を借りて試行錯誤を続けていきたいと思います。
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