クロスメディアグループの広報担当、濱中です。
今回はいつもよりも具体的な話をしたいと思います。
広報担当の方ならきっと一度は関わったことのある「社員コンテンツ」についてです。
いま私がつくっている広報コンテンツとその効果についても少しご紹介させていただきます。
Podcast番組を始めて感じること
本題に入る前の余談となりますが、1か月ほど前に「東京広報大学」というPodcast番組をスタートしました。
私が現在進行形で行っている活動内容やひとり広報ならではのリアルな課題について、お話しさせていただいています。
Podcastの発信もふくめ、自分の活動を言語化する機会が増えて実感するのは、「広報って、本当に正解がない仕事だな…」ということ。
常に会社も社会も変化の連続であり、ルーティンワークだけをこなしていては、100%おいていかれる仕事です。
他の人の成功事例が、いまの自分や自社に通用するとは限りません。
自分自身で考え、動き、毎月、毎週、頻度を上げてアップデートしていく必要性を感じています。
このnote連載も、「シンカケイコウホウ」と大胆なタイトルで発信していますが、私なりに広報モデルを進化させ、自社に合わせて体系化していくために、当社の代表であり編集者の小早川がつけてくれたものです。
良い意味のプレッシャーを感じながら、活動させてもらっています。
活動の中心にあるのはオウンドメディアの運営
そんな私の現在の活動の中心にあるのは、オウンドメディアの運営です。広報担当にすると珍しいかもしれませんが、メディアとのリレーション構築にはほとんど時間を使っていません。
これはリレーションづくりを軽視しているという訳ではなく、自社の発信をきちんとできてこそ、メディアの方とも良い関係性がつくることができると考えているためです。
誰でも気軽に情報発信できる世の中だからこそ、マスメディアに頼ることなく、的確な情報をリアルかつスピーディーに自ら発信できる人や企業が未来を切り拓いていくように思います。
ということもあり、私の時間とエネルギーの7割は自社のオウンドメディアでの発信に使っています。「シンカケイコウホウ」での発信も、オウンドメディアでの発信についてを中心にお届けしていく予定です。
前置きが長くなりましたが、今回のメインテーマである「社員コンテンツの発信」について、お話ししていきます!
入社した当時の社員コンテンツ企画
私が入社して一番最初に始めた社員コンテンツは「恥めまして。」という企画でした。ワードプレスで簡単に立ち上げたブログページ内で発信していた記事連載です。
内容は、同じ部署同士のメンバーで「恥ずかしい」エピソードを話してもらい、社員の素顔を紹介するというもの。
社内ではそれなりに評判でしたが、今思えば明確な目的も特に設定せずに、ただ「社員を紹介したい!」という想いが先走っただけの企画でした。
今の自分なら、
「そもそもなぜ社員を紹介する必要があるのか?」
「その企画を通して、会社としてのどのようなメッセージを伝えたいのか?」
「経営理念やバリューにそった内容か?」
少なくともこれらの質問を自分自身に問いかけてから企画にしていると思います。もちろん、まずはやってみて軌道修正していく、というやり方も大事なのですが…。
さて、私がいま「クロスメディアン」(https://crossmedian.com/)というオウンドメディアで発信している社員コンテンツは大きく3つあります。せっかくなので、少しだけ、ご紹介します。
【記事】「新刊ができるまで」(https://crossmedian.com/category/newbook/)
社員(編集者)による連載。商品(本)できるまでのエピソードや企画の背景などを綴って社員の言葉で綴っている。採用や販促に効果あり。
【記事】「MY WORK」(https://crossmedian.com/category/mywork/)
社員のインタビュー記事。仕事についてを語ってもらう中で、社員の人となりや会社の価値観を伝えるもの。採用とインナーブランディングに効果あり。
【動画】「CMG NOW!」(https://crossmedian.com/category/cmg-now/)
様々な部署の若手からベテランまで、クロスメディアグループの社員が登場し、旬な取り組みやニュースをお届けする動画連載。スマホ二台で自社で収録。採用に効果あり。
社員コンテンツの目的は、あえて「採用」に絞らない
これらのコンテンツの目的は何か。
一般的には、「社員コンテンツ=採用目的」というイメージが強いかと思います。
私も「(社員コンテンツをつくる)目的は?」と協力メンバーに聞かれる時は、「採用目的」と答えることが多いです。
目的が採用に絞られると、「クロスメディアグループをあまり知らない社外の方に向けたもの」「一緒に働く可能性のある方に向けたもの」となるので、
①クロスメディアグループのことをあまり知らないことを前提に話してもらえる
②(近い将来に一緒に働く可能性があるので)出来る限りリアルな話をしてもらえる
③商品・サービスの魅力よりも、仕事のやりがいや想いを話してもらえる
というメリットがあります。
アウトプットの一貫性も出てくるので、作る際の目的としては有効です。
一方で、社員コンテンツを”発信”する際は「採用」に限定する必要はないと思っています。色々な場面や対象に対して役立つコンテンツだということを実感しており、企業全体の価値を高めるコンテンツになりうるものだと認識しているからです。
実際に、(当社のパートナーである)著者の方々が編集者の連載をみてくれ、「○○さんと本を作れて良かった」というコメントをくださったり、社員のインタビュー記事が社員同士の会話のネタになったり、取引先の方が「こんな発信もしてみたら面白そうだよ」と採用以外で使えそうな社員コンテンツを提案してくれたりと、定性的ではありますが、採用以外の思いもよらない方向に効果を感じることができています。
商品やサービスの差別化が難しくなっている時代においては、人の活動や想い、成長がそのまま企業の価値になっていきます。
「広報が企業の価値を伝える対象は、決して採用応募者だけに限らない」
そう考えていた私は、採用サイトだけで社員を紹介するのはもったいないとずっと思ってきました。いつもお世話になっているパートナー企業、著者さん、クライアント企業、社員の家族や友人…。
全ステークホルダーに、クロスメディアグループの人たちの活動を、想いを知ってもらう必要があると思い、立ち上げたのが人の活動に特化した広報サイト「クロスメディアン」です。
忙しくてリソースの少ないひとり広報の場合は特に、企業広報(企業全体の価値を高めるコンテンツづくり)にフォーカスすることで、販促、採用、インナーブランディングにも成果を出すことができると考えています。
今回も長くなってしまったので、次回、「なぜ社員コンテンツが企業の価値になるのか」という話をしていきたいと思います。どうぞお楽しみに!
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