クロスメディアグループが運営する疲労回復専用ジム「ZERO GYM」。2017年のオープン以来、インストラクターを務める青木美穂は、もともと不動産会社で働く丸の内OLでした。
20代のころ、一念発起してヨガを学びにインドへ。日本とは全く異なる環境で、自分と向き合い、人生が180度変わりました。彼女を動かすのは「好き」という気持ちです。「ZERO GYM」を通して、今度はお客様の人生を変えていきます。
週3のヨガが心の支え

私がヨガに出会ったのは、20代前半のころです。私が「理想的だな」と思う体形の方はみんなヨガをしていたんですね。あるとき近所にヨガスタジオができて、ダイエット目的で行ってみました。
初めてヨガをした時のことは今でも忘れられません。すーっと邪念が消えて、心が軽くなったんです。身体の内側に軸が通るような感覚。「これって何だろう」と思いました。
それから、自分でヨガについて調べたり、スタジオに通ったりするようになりました。多いときには仕事終わりと休日で週3回。ヨガの予定を入れてから他の予定を立てるくらい、ヨガ中心の生活でした。
ここまでハマったのは、当時、いろいろなことに悩んでいたからかもしれません。ヨガが心の支えになっていたんです。
新卒で入社したのは福祉の会社でした。幼少期からおばあちゃんっ子で、お年寄りと触れ合う仕事に興味がありました。仕事は楽しく、同僚とも仲が良かったのですが、愚痴が尽きない人が多かった。その影響で自分も愚痴っぽくなっていくのが嫌でした。
それで、環境を変えようと、不動産会社に転職しました。でも、仕事は忙しいし、周囲に不満を抱く自分も変わらなかった。職場から最寄りの東京駅までは徒歩10分くらい。毎日、「このままでいいのかな」と悩みながら歩いていました。
今までと違うことをしよう
ある日、上司からひどいことを言われたんです。あまりにショックで、記憶に残っていないくらい。後で謝られましたが、そのときにはもう、仕事を辞めると決めていました。
退職するときには、別の不動産会社への転職も考えました。でも、同じような仕事に就けば、「こういう人が嫌」「あの人にこんなことを言われた」と、また誰かを理由に辞めてしまうかもしれない。人生を変えたかったら、今までと違うことをしないといけませんよね。
当時、『可愛いままで年収1000万円』という本が話題でした。ワークライフスタイリストの宮本佳実さんが、「どう生きたいか」を軸に好きなことを仕事にする方法を説いています。
私も、好きなことを仕事にしてみようと思いました。福祉や不動産は、興味はあったけれど、「好き」と言えるものではありません。正直に言えば、お給料に惹かれた面もあります。
収入がゼロになってもいい。ワクワクすることを仕事にしたい。そのとき私が「好き」と言えるものが、ヨガでした。
ヨガの本場はインドです。3月に会社を辞めて、インドへ飛んだのは4月。急いでヨガを学べる場所を探して、ビザが取れたのは出発前日でした。
“今”を生きる

インドでは、ヨガインストラクターの資格が取れる2カ月間のプログラムに参加しました。週6回、朝と夕方にヨガの実践をして、その間に座学を受けます。
滞在していたのは中級ホテルでしたが、日本の常識では考えられない生活環境でした。洗濯物を干しているとサルが近づいてきて危ないし、部屋の天井には大きなヤモリが張り付いていて、いつ落ちてくるかわからない。外で食べ物を持っていると野犬が寄ってきます。
ホテルのオーナーさんは日本語がペラペラで、「困ったことがあれば何でも教えてね」と言ってくれました。そこで、サルやヤモリが怖いと相談してみたんです。すると、思わぬ言葉が返ってきました。
「ここはインドだよ。インドを楽しんで」。
“ズドン”と、心に響きました。インドでは、暮らしそのものにヨガが息づいています。ヨガと聞くと、身体の動きをイメージする方が多いですが、本来の目的は瞑想にあります。瞑想は、“今”に集中すること。ヨガは、「“今”を生きること」なんです。

以前の私は、“今”を生きることができていなかったと気づかされました。「前の上司だったらこうしてくれた」と、過去と比較して、現状を受け入れられなかった。不満に思う前に、自分にもできることがあったかもしれません。
インドでの生活も同じです。日本では、安心して過ごせる環境が”当たり前”かもしれない。でも、ここはインド。サルもヤモリも犬も、“当たり前”です。
それからは、考え方がガラリと変わりました。どんな動物に出会っても、「これがインド」と受け入れる。部屋に出るヤモリには、友だちになるつもりで「遊びに来てたの? 声かけてよ~!」なんて、話しかけるようになりました。
誰かの人生を変える仕事

インストラクターの資格を取ったら、フリーランスで働こうと考えていました。帰国後に、福祉関係の知り合いや、インストラクターとして活動をしている方に連絡を取って、仕事の機会を探しました。クロスメディアは、そうした選択肢の一つでしたね。
不動産会社に勤めていたとき、当時の社長がクロスメディアから本を出版していました。その際、私が窓口を務めたことで、クロスメディアの営業の方と交流があったんです。会社を辞めるときにインドでヨガを学ぶと伝えたら、クロスメディアがもうすぐフィットネス事業を始めると教えてくれました。
その方に連絡を取ったところ、すぐに面接が決まりました。ZERO GYMを立ち上げたばかりで、人手が欲しいタイミングだったそうです。私としても、インストラクターで正社員のオファーはありがたく、お引き受けしました。
日々の仕事は、スタジオでのプログラム提供のほかに、管理業務や資料作成、社内外へのセミナー実施など、幅広く担当しています。プレゼンのために情報を調べたり、その知識でお客様にアドバイスができたりすると、自分の成長を実感します。出版社らしく、あらゆるところに本がある環境も気に入っています。

ZERO GYMで提供しているのは、疲労回復を目的とし、ストレッチとマインドフルネスをかけ合わせた独自のプログラム。ヨガの動きがベースになっていて、最後は寝てしまうほどの脱力感を味わうことができます。お客様には、大学教授や医師など知的な方が多くいらっしゃっていて、そうした方たちとの会話も、私にとっては勉強になることばかりです。
お客様には、「ZERO GYMに通い出してから、心がすっきりして新しいアイデアが生まれた」と言っていただくことがあります。ジムを退会する方に理由を聞くと、「起業するから」「やりたいことが見つかったから」と、前向きな話が多い。ZERO GYMは、その人の身体や考え方、そして生き方を変える場所なのだと思います。
このすばらしいプログラムを、もっと多くの人に広めていきたい。ZERO GYMを通して、お客様の人生をより良い方向に進めるお手伝いができたら、幸せです。
好きだから学び続けられる

ヨガが「仕事」になってしばらくは、ヨガを「仕事モード」でしかできない時期がありました。プライベートのヨガでも誘導や発声の仕方を学ぼうとして、リラックスどころか、疲れてしまう。ヨガをしたくないと思う日もありましたね。
でも、好きだから、頑張れます。好きなことと仕事が別々だったら、仕事を優先して、好きなことに費やす時間は相対的に減ってしまう。好きなことを仕事にしたからこそ、いちばん時間を費やして、学び続けることができました。そうして得た知識は一生もの。やっぱり、好きなことを仕事にしてよかったと思います。
ヨガには、「チャクラ」という考え方があります。身体に7つあるツボのようなもので、チャクラが回っているとき、心身共に健康な状態でいられると言われています。心臓のあたりにあるチャクラが止まってしまうと気持ちがネガティブに、子宮のあたりのチャクラが止まると、病気になるとも言われています。
私は、ヨガに出会って、人生が180度変わりました。初めてヨガをした、あのときの、あの感覚。止まっていた「心のチャクラ」が回り出したのかもしれません。
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