2005年、東京・渋谷区西原。
クロスメディアパブリッシングは、静かな住宅街の一角、アパートの一室から始まりました。

現在、国立競技場、能楽堂、新宿御苑に囲まれた千駄ヶ谷オフィスでは、約100名の社員・アルバイトスタッフが在籍しています。


(現在の千駄ヶ谷オフィス)

この20年間、クロスメディアはどんな景色を見てきたのか。
創業の地から現在までの歴代オフィスをめぐりながら、その歩みと変化をたどりました。

 

創業の地・西原(2005年)

西原は、今でこそ隣接する人気のコーヒーショップに多くの人が訪れるエリアですが、当時はひっそりと落ち着いた住宅街。
このアパートの1階に、創業者・小早川の編集デスクが置かれ、クロスメディアパブリッシングは静かに産声をあげました。

(この建物の1階がクロスメディア・パブリッシング発祥の場)

(隣の人気カフェはいつも長蛇の列)


当時、社員はまだおらず、一人で企画を立て、原稿を書き、本を出版していました。

時折、関係者を集めて飲み会を開くこともありました。

まわりには何もない環境。ただ黙々と考え、書き、つくる。
会社というより「個人の書斎」のようでした。
それでも、この空間にはすべての原点がありました。

まだ社員も実績もありませんでしたが、ただひたすら一冊一冊をつくり続けることで、会社を存続させていた時代です。

2005年、創業の地は渋谷区・西原。ひっそりと落ち着いた住宅街のように思ますが、現在は隣のある人気コーヒーショップ店で日中は賑わっています。

 

幡ヶ谷オフィス(2006年)

1年後、オフィスは幡ヶ谷にあるデザイナーズマンションへと移転。
高校のサッカー部からの親友の根本と学生スタッフの計3名となり、少しずつチームになってきました。

不安もありましたが、寝る間も惜しんで本をつくり続けた日々。
ヒット作も生まれ始め、ようやく手応えが感じられるようになっていきました。

 

元代々木オフィス(2007年)

会社も順調に成長し、2007年には元代々木へ移転。

より広いスペースに移ったことで、これまで来客のなかったオフィスに著者や関係者が訪れ始め、打ち合わせの机も置かれました。

このころから、社外とのつながりが一気に広がりはじめます。
「本をつくる」会社から、「本を届ける」会社へと意識が変化していったのもこの場所でした。



神宮前オフィス(2009年)

次のオフィスは神宮前。現在のオフィスから徒歩10分以内のところにあります。

(神宮前のオフィスの外観。クロスメディアのオフィスは最上階にあった)

(下から見た外観)

思い切って山手線の内側にオフィスを構えたことは、メンバーにとって小さな誇りでもありました。

(道路をはさむとすぐに国立競技場も)

この頃、社内には6名ほどのスタッフ。デザイナー、経理、編集……
ようやく「役割」が生まれ、組織としての体制が少しずつ整い始めたタイミングでもあります。

 

現在の千駄ヶ谷オフィス(2011年〜)

2011年、震災をきっかけに、神宮前から現在の千駄ヶ谷オフィスへと移転。
ガラス張りの東栄神宮外苑ビルに拠点を構え、現在では5フロアを借り上げる規模へと成長しました。

(東栄神宮外苑ビル。現在は5つのフロアを貸し切っている)

場所には一貫してこだわりがありました。
クリエイティビティに必要な、賑わいと静けさの両方がある場所。
編集の仕事に適した環境を求め続けてきました。

人数が増え、事業規模が拡大する中で、法人向け出版や新規事業も次々にスタート。
オフィスの移転は、その時々の会社の成長とともにありました。

これからも、私たちは「人と企業の成長に寄与するメディア」をつくり続けていきます。
過去を礎に、未来へと。クロスメディアの物語は、まだまだ続きます。